■ 楽曲解説
プッチーニ 歌劇『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」
「ある晴れた日に」はプッチーニのオペラ『蝶々夫人』でアメリカ海軍士官ピンカートンの帰りを待つ蝶々さんが歌う有名なアリアです。誰でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
現在はプッチーニの代表作の1つとされる『蝶々夫人』ですが、その入念な準備に拘らず、1904年2月のスカラ座での世界初演は反プッチーニ派の妨害工作や幕割りの悪さのため、オペラ史上に残る大失敗に終わりました。たいへんな野次に見舞われ、主役の歌手は楽屋で泣き出したと言われています。
しかし、わずか3ヶ月で『蝶々夫人』は改訂され、北イタリアのブレーシャでの第2版初演は熱狂的に歓迎されることになります。
スカラ座の聴衆の行為をプッチーニは生涯許さず、決してスカラ座での再演を認めませんでした。スカラ座が再び『蝶々夫人』を取り上げるにはプッチーニの死を待たねばなりません。
共演:丹千尋
(M.S.)
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林 正子 Masako Hayashi:ソプラノ Soprano
東京都出身。東京藝術大学声楽科卒業、同大学院修士課程修了。安宅賞受賞。ジュネーブ音楽院ソリスト・ディプロマ取得。
98年、スイス・ロマンド・オーケストラのドイツ・レクイエム以後、オーストリアの音楽祭において、グスタフ・クーン指揮のナポリ・テアトロ・サンカルロ・オーケストラのヴェルディ「レクイエム」とイタリア国営放送(RAI)のコンサートなど、ヨーロッパでのコンサート活動を始める。99年には「マスタークラス」(主演:黒柳徹子/銀座セゾン劇場)に出演。00年、トゥールーズオペラ国際コンクール入賞。01年五島記念オペラ新人賞受賞。02年「コラボレーション・コンサート」にてH・アール・カオスと共演。ベルギー王立歌劇場と二期会の製作「ニュルンベルグのマイスタージンガー」エーファ。05年「フィレンツェの悲劇」ビアンカ、「神々の黄昏」(ワーグナー/指揮:ゲルト・アルブレヒト)。06年「交響曲2番復活」(マーラ−/指揮:ゲルト・アルブレヒト)、「エグモント」(ベートーベン/指揮:ゲルト・アルブレヒト)、ハンブルグ国立歌劇場と二期会製作「皇帝ティトの慈悲」(モーツアルト/演出:ピーター・コンビュチユニー)ヴィテッリア等を好演。06年「Russell Watson ゴールデン・ヴォイス」にゲスト出演、「コジ・ファン・トゥッテ」(モーツアルト/演出:宮本亜門/文化庁芸術大賞受賞作品)。07年は、東京芸術劇場シアターオペラvol.1 「カヴァレリア・ルスティカーナ」にサントゥッツァ役、「交響曲第2番復活」(マーラー/指揮:金聖響/大阪フィル)、また上高地での初の野外コンサート「アリアの夕べ“林正子 in上高地”」に出演し、好評を得る。
同年8月、久石譲と新日本フィル ワールド・ドリーム・オーケストラの全国ツアー「There is the Time」にゲスト出演。また、06年より毎年、読売日本交響楽団「第九」に出演。 2008年には、ジュネーブにて初のリサイタルを行い、ワールド・ドリーム・オーケストラのツアーや、久石譲武道館コンサートに参加する以外にも、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」のオープニング主題歌を歌うなど、活動の幅を広げている
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