■ 楽曲
■ アーティスト紹介
渡部基一はなかなか聴くことの出来ない、近頃珍しい芸術家肌のヴァイオリニストです。
彼の弾くヴァイオリン演奏の特筆すべき所は、世界的に見ても特別に美しいその音色にあります。つややかで一種異様なほどの輝きを放つ音は、キイチ・トーンと一部の人が熱愛している類い希なものです。また、楽曲のすみずみまで弾き込み練り上げた演奏で、構成美というものを目の当たりに展開してくれる得難い芸術家でもあります。
彼は日本が世界に誇る巨匠、故江藤俊哉の秘蔵っ子中の秘蔵っ子でした。
今、ソロを聴く機会があれば、何を置いても聞くべきヴァイオリニストの一人です。
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渡部 基一 Kiichi Watanabe:ヴァイオリン Violin
ヴァイオリンを江藤俊哉氏、同夫人アンジェラ氏に師事。また英国にてユルゲン・ヘス氏に師事。桐朋学園在学中、東京国際室内楽コンクール、第57回日本音楽コンクール入選。桐朋大学コンチェルトオーディションに選ばれ、秋山和慶氏(指揮)と共演。桐朋学園大学最優秀卒業生の一人に選ばれ、第61回読売新人演奏会に出演し、タングルウッド音楽祭にも招かれる。演連(文化庁助成)によるデビューリサイタルを開催。NHK-FMリサイタル等に出演。米国インディアナ州立大学大学院に留学しディプロマ取得。ハイフェッツの愛弟子ユーバル・ヤローン氏、マウリシオ・フックス氏に師事。また室内楽を堤 剛氏、ジョルジュ・シェボック氏等に師事する。2003〜2004年、新日本フィルハーモニー交響楽団客員コンサートマスター、2005〜2006年、東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター就任。CDはJ・フィールドのノクターン集、「渡部基一 plays 石原裕次郎」が発売されている。
現在、フェリス女学院大学講師、またサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとして活躍。室内楽はグランドトリオ(ピアノ田尻洋一、チェロ長明康郎)を中心に活動している。ソリストとしての評判も極めて高い。
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