■ 楽曲
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ
■ アーティスト紹介
春日井久美子は今年(平成二一年)に東京芸術大学を卒業したての俊英です。
彼女の際だった長所に、まずその優れたテクニックがあります。
そして何より素晴らしいのが、そのテクニックをもって若者らしく積極的で若々しい躍動感に溢れる演奏をしつつも、陳腐で過剰な表現や表面的な効果を狙った弾きぶりに陥ることなく、その演奏に気品を保っているところです。この年にして「心の欲する所に従えども、矩を超えず」の境地は驚嘆すべきものです。
留学の予定がある彼女ですが、今後日本の大事なヴァイオリニストの一人になることは間違いないでしょう。
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春日井 久美子 Kumiko Kasugai:ヴァイオリン Violin
1987年生まれ。3歳より母の手ほどきによってヴァイオリンを始める。
大阪府立夕陽ヶ丘高校音楽科、名古屋市立菊里高校音楽科を経て東京藝術大学音楽学部卒業。
2001年、第55回全日本学生音楽コンクール大阪大会中学生の部入選。
2000〜2005年ぎふ・リスト音楽院マスターコース、2008年とやま室内楽フェスティバルセミナーに参加。現在はオーケストラ、室内楽、ソリストと多方面で活動をしている。
これまでに小野耕之輔、村田宜子、高橋満保子、森下陽子、David Nolan、澤和樹の各氏に師事。
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