■ 楽曲
ラヴェル(Joseph-Maurice Ravel) ツィガーヌ(Tzigane)
サラサーテ(Pablo Martín Melitón de Sarasate y Navascuéz) チゴイネルワイゼン (Zigeunerweisen Op.20)
■ アーティスト紹介
石亀 希美はまだ音楽大学出たての若いヴァイオリニストです。
荒削りなところもありますが、大胆で思いっきりの良い演奏が大変魅力的なアーティストです。
幼少の頃ピアノを始めますがあまり馴染めず、知り合いの「かっこいいお姉さん」がヴァイオリンを弾くのを見て鞍替えをしました。
おおらかな近所の先生のもとで、こちらは楽しく続けられたそうです。
中学の時には新体操に夢中になり、かなりいいところまで行ったそうです。
そのせいかは分かりませんが彼女の演奏の立ち姿はすっきりとして美しいです。
もしヴァイオリンをやっていなかったら今頃は遊んでいた、と面白いことを言っていますが、彼女の心の拠り所には友人達の死という試練がありました。
高校生の時、病気によって、そして事故によって、さらには自殺によって何人かの友人を失いました。
同年代の友人が次々と命を失う中で彼女は、生きているという事は、普通に息をしているという事はすごい、と実感する様になったそうです。
そしてさらには、ヴァイオリンを手にしている不思議と、好きなことの出来る喜びをありありと感じたそうです。
興が乗ると個性的かつ爆発的な表現をしますが、実はアンサンブルに強い意欲を持っており「マラソンより駅伝」というぐらい団体競技が好きだそうです。
若く、心の底から音楽する喜びに溢れた素晴らしい才能に注目です。
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石亀 希実 Nozomi Ishigame:ヴァイオリン Violin
東京音楽大学器楽科卒業。
これまでにヴァイオリンを永江美景、浅井万水美、齋藤真知亜、海野義雄、
鈴木亜久里の各氏に、室内楽を齋藤真知亜、
苅田雅治、百武由紀の各氏に師事している。
現在、室内楽やオーケストラでの演奏活動の傍ら、
地元ジュニアオーケストラで後進の指導にもあたっている。
2004年レガシイヴァイオリンコンクール ソロ部門銀賞、
2005年同受賞者記念演奏会出演
2007年東京音楽大学コンクール弦楽器部門入賞。
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